「消火器」の正しい位置が分かる為、設置する際の工夫の仕方

消火器は、消防に設置届が必要で、設置届の際に平面図に消火器をプロットしたものを提出します。その為、勝手に設置位置を変更することはNGとなります。ゆえに、家具を置くため、消火器が移動されてしまった場合でも、元の位置が分かるよう「印」があると便利です。どのように「印」をつけているか、下記にて、紹介します。

◆目次

  • 気づき
  • 良い事例1
  • 良い事例2

◆気づき

物流施設で、少し消火器を動かした際、「元の位置が分からず、竣工時点の図面を確認し、あるべき位置に設置しなおす。」という出来事がありました。

消火器の設置位置は、消防法にて、ある一定の歩行距離(設置間隔)で設置する旨が定められており、届け出無しに、設置位置を変更することはできません。

◆良い事例1

例えば、下記の事例のように、消火器スタンドの後ろに、表示プレートを設置し、動かした場合でも、元の位置が分かる工夫を行うと、あるべき位置を見失わくて便利です。

◆良い事例2

次に、下記の事例のように、消火器スタンドの床面に、消火器の「消」の字をくり抜いたプレートを1枚作成し、スプレーで塗料を吹きかけ塗装する。という手法も有効だと思います。(ちなみに、良い事例1の消火器プレートは、モノタロウで1枚77円で売られています。コストを掛けるべきところではない為、より安い手法で行うのがベターかと思います。)

◆まとめ

今回は、コンクリートスラブに消火器を置く場合の工夫について、紹介しましたが、カーペットや塩ビタイルの場合も同様に、「動かされる可能性がある」消火器は、別途、マークを設置するのが良いと思います。

<勘所>
・付属のプレートとは別に、壁面に表示プレートを設置する
・付属のプレートとは別に、床に直接、「消」と塗装する

以上です。また投稿いたします。

KC

「エレベーター三方枠」の上部の壁デザインについての配慮

天井高が高い場所では特に、エレベーターの三方枠の上部のデザインは、壁仕上げに、少し変化をつけた方が良いと思います。天井高さが、高ければ高いほど、無機質な空間になりがちな為、見た目に変化をつけ(仕上げ方法を変える、色を変える等)、照明で照らすのをお勧めします。

◆目次

  • 気づき
  • 良い事例1(パネル一体仕上げ)
  • 良い事例2(クロス貼り)
  • 良い事例3(石貼り)
  • まとめ

◆気づき

中期模以上の商業施設、ホテル、事務所等は配慮されていることが多いけど、小規模の商業施設や事務所、物流施設は配慮されていないことが多いと思う。

◆良い事例1(パネル一体仕上げ)

下記の事例のように、3方枠を天井まで伸ばし、一体のデザインにする方法。

◆良い事例2(クロス貼り)

下記の事例のように、3方枠上部が「間延びする空間」である為、仕上げに変化をつける方法。クロスの色を変え、貼り分けている事例です。

◆良い事例3(石貼り)

下記の写真は、石を貼っている壁で、石の表面処理方法を変えたものを、3方枠上部に設置している事例です。同じ石貼りですが、表面処理の方法が違うため、変化が付き、間延びした雰囲気にはなっていないですね。

◆まとめ

エレベーターの三方枠の上部が間延びしていないか確認し、クロスの仕上げを変えるだけでも変化が付き、違和感がなくなると思います。事業予算があれば、拘りのデザインが可能ですが、コストをかけすぎず、ちょっとした工夫を取り入れることが必要だと、考えました。

<勘所>
エレベーター三方枠の上部もデザインする。方法は下記3つ。

①3方枠と「一体のパネル」仕上げとする

②壁仕上げの「色」を変える

③壁仕上げの、「表面処理」方法を変える

以上です。また投稿します。

KC

「ユニットバスの床仕上げ」の配慮について

ホテルのユニットバスでは、非日常を演出するため、洗面所のタイル(ビニルタイルや磁器質タイル)と連続した、「FRPタイル貼り」とするのが良いと思います。以下で、事例と共に紹介します。

◆目次

  • 気づき
  • 事例
  • まとめ

◆気づき

リゾートホテルで、住宅と同じ「FRPの床(グレー)の仕上げとなっていたことがありました。せっかくリゾートホテルに宿泊したのならば、住宅のようなお風呂ではなく、とことん「非日常」を味わって頂きたいと思います。

◆事例

リゾートホテルであれば、ユニットバスは、ビジネスホテル、マンション、戸建て住宅のユニットバスとは違った雰囲気を、演出する必要があると思います。洗面所のタイル(磁気質タイルでも塩ビタイルどちらも含む)と同じ色のタイル(FRPタイル)をユニットバスに仕上げるのがセオリーだと考えます。

下記の写真は、床面と壁面を同じタイルで仕上げていますが、天井は、通常のパネルを貼っています。ユニットバスの仕上げは、床、壁、天井とありますが、まずは「床仕上げ」から配慮し、事業予算があれば、「壁面仕上げ」、「天井仕上げ」もタイル貼りとするなど、グレードを上げていくのが良いかと思います。

◆まとめ

ホテルの空間を作るときは、まずは「非日常」を演出することを考えるべきかと思います。

そして、配慮すべきポイントは下記のとおりです。

<勘所>
・リゾートホテルは非日常を演出するため、ユニットバスの仕上げはタイル貼りとする。
・仕上げの優先順位は、「床→壁→天井」の順に、コストを掛ける。

以上です。また投稿いたします。

KC