マンション廊下の「消火器」設置方法の配慮について

屋外・屋内問わず、廊下のあるマンションにて、消防法上、「消火器」が1台以上は設置されていると思います。マンションの廊下では、度々、消火器が露出で設置されているのを目にします。設計段階で、消火器の位置まで配慮出来ているか否かで、露骨に消火器を設置することになってしまいます。そこで、今回は消火器の上手な設置の仕方について、紹介します。

◆目次

  • 気づき
  • 事例(屋内外廊下の消火器)
  • 良い事例1(屋外廊下の消火器)
  • 良い事例2(屋内廊下の消火器)
  • まとめ

◆気づき

下記の写真は、マンションの屋外廊下に面した、エレベータホールです。エレベータのボタンの下に「消火器」が設置されております。(ピンぼけしていて申し訳ございません)。消火器は、消防法上設置が義務付けられていますが、敢えてこの場所に設置しなくても良いと考えます。そこで今回は、屋外廊下において「消火器」の上手な設置の仕方について、紹介します。

◆事例(屋内外廊下の消火器)

下記の写真は、屋外廊下に設置された「消火器」です。こちらも「ぽつん」と消火器が設置されています。先ほどのEVホールに設置された消火器の事例ほど、気にはなりませんが、意匠に配慮しようと思う方であれば、このような場所に設置したくはないと、考えるかと思います。

ちなみに、下記の写真は、屋内廊下に設置された「消火器」です。こちらは、廊下の突き当りに設置されています。歩行の邪魔にはなりませんが、意匠に配慮するという意味では、隠した方が良いと考えます。では、どうするべきかについて、次の「良い事例」で紹介します。

◆良い事例1(屋外廊下の場合)

下記の写真は、玄関扉の横に設置されている「メーターボックス(電気メーターや給水メーター、電気の幹線や給水管、排水管が入っている場所)」の中に、消火器を設置している事例です。メーターボックスの納まり検討は、少し難しくはなりますが、とてもシンプルでスッキリします。SD(スチールドア)を計画する際に、消火器BOXをデザインすることで、下記の事例のような納まりは可能です。

◆良い事例2(屋外廊下の場合)

下記の写真は、マンションの屋内廊下(中廊下)にて、先ほどの事例と同様、にメーターボックスに組み込んでいる事例です。こちらも、とてもシンプルでスッキリしています。

◆まとめ

今回は「消火器の上手な設置の仕方」について、紹介しました。設計段階でメーターボックスのSDに細工をする配慮をしなければ、「ぽつん」と消火器が露出してしまいます。そこで、今回の勘所は、下記のとおりです。

<勘所>
・マンションの廊下に設置される消火器は、メーターボックスに組み込む。
・設計段階で、メーターボックスのSD(スチールドア)の扉をデザインする。

以上、また投稿します。

KC

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