「化粧蓋」とするときに気を付けること

外構の「マンホールの蓋」を選ぶ際、意匠に配慮する時は、必ず「化粧蓋」という商品を選定していると思います。しかし、せっかく意匠に配慮して選んだ「蓋」でも逆に、悪目立ちしているケースが良くある為、本日は、「化粧蓋とする時に、気をつけるべきこと」についてまとめます。

◆目次

  • 気づき
  • 事例1(一般的なマンホール)
  • 事例2(雨水用の化粧蓋)
  • 事例3(汚水雑排水用の化粧蓋)
  • 良い事例(化粧蓋)
  • まとめ

◆気づき

下記の写真は、賃貸マンションの外構の写真です。グレーのタイルでエントランスへのアプローチを舗装していますが、汚水桝の「蓋」が黒く目立ってしまっています。お洒落にエントランスを仕上げたら、化粧蓋の「枠」にまで、気を付けた方が良いと思いました。

◆事例(一般的なマンホール)

下記の写真は、汚水桝の「一般的な蓋」の写真です。最近は、塩ビ桝が多用されており、蓋も樹脂製のものが結構あります。化粧蓋としない場合は、下記のように、「白色(黒色もある)」の蓋となります。

また、下記の写真は、「鉄蓋」の写真です。マンホールと言えば、こちらの方が一般的かと思いましたので、一応、紹介しておきます。

◆事例2(雨水用の化粧蓋)

下記の写真は、雨水枡用の「化粧蓋」の事例です。存在感が消えており、意匠になじんでいると思います。ポイントは、「蓋の枠」と「蓋の角」がシンプルなデザインとなっている為です。では、全てこのデザインで統一すればよいかと思いますが、そう上手くはいかないことを「事例3」で説明します。

◆事例3(汚水雑排水用の化粧蓋)

下記の写真は、汚水桝用の化粧蓋を外した時のものです。なぜ、蓋の「枠」と「角」が悪目立ちするのかというと、汚水用の桝は、「臭い(臭気漏れ)」が発生する為、「防水・防臭型」を使用せざるを得ません。そうすると必然的に、「パッキン」や「ボルト」が出てくるため、枠や角が太くなってしまいます。

下記の写真のように、沢山の化粧蓋が出てきてしまうところは、そもそもの排水ルートを配慮するべきかもしれませんが、解決策を次の「良い事例」で説明します。

◆良い事例

下記の写真は、「ピンコロ石」で舗装された歩道上に、化粧蓋が出てきている事例です。先ほどより、悪目立ちをしている印象は受けないかと思います。理由は、枠を「SUS(ステンレス)製」としている為です。外構の仕上げの色に合わせて、化粧蓋の枠の色を選ぶことが大事だと考えます。

下記の写真は、複数の化粧蓋が出てきていますが、黒色の枠(鋳物目地)のときより、今回のシルバー色(ステンレス目地)の方が、全然すっきりしていることが分かります。

ただし、気を付けないといけないのは、化粧蓋「黒色(鋳物目地)」より、化粧蓋「シルバー色(SUS製)」の方が、コストがお高い為、必ず設計段階で、設計図に記載をしておく必要があります。皆様、気を付けてください!

◆まとめ

本日は、化粧蓋を選定する際に、気を付けるべき事についてまとめました。勘所は下記のとおりです。

<勘所>
・汚水桝の蓋は、「防雨・防臭型」にする必要がある為、枠や角が太くなる。
・化粧蓋の枠には、2種類ある。「黒色(鋳物目地)」と「シルバー色(SUS目地」
・外構のタイルに合わせ、枠の色を選定する必要がある。

以上、また投稿します。

KC

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