建築の床仕上げにおいて、仕上げが変わる箇所には、床見切りを設ける事が多いと思います。今回は、ホテルの客室に置いて、「床見切り」で気づいたことを紹介し、配慮したい勘所について、以下、紹介します。
◆目次
- 気づき
- 事例1
- 事例2
- 事例3
- まとめ
◆気づき
ホテルの客室にて、共用部は下足ですが、客室内はスリッパ履きとする空間は、日本では良くあるかと思います。そこで、下記の写真では、フローリングとカーペットの間に、床見切りが設置されており、材質は「SUSのフラットバー」が使用されていました。
この、フラットバー部分を足で踏んだ際、スリッパのソールが薄いのもあったかもしれませんが、少し痛いと感じました。
下記のような断面となっており、カーペットの方が床見切りより、背が高く、痛くならないように配慮はされていたものの、踏むとカーペットが潰れ、SUSの見切りの部分が足の裏に当たり、痛みを感じたのだと思います。
◆事例1
下記の写真は、フローリングとカーペットの間を、木見切り(もくみきり)にて、床仕上げを切り替えている部分です。ここは、踏んでも全く痛くありませんでした。
◆事例2
下記の写真は、「ビニルタイル」と「フローリング」の床仕上げの境目に、SUS見切りを設けている事例です。ここも、踏んでも、全く痛くありませんでした。
◆事例3
下記の事例は、フローリングと畳とカーペットの先目に「木見切り」を設置した事例です。ここも、踏んでも痛くありませんでした。
◆まとめ
本日は、床仕上げと床見切り材の違いにより、スリッパ履きの場合でも痛くないか確認しました。結論としては、「カーペット+SUS見切り+フローリングやビニルタイル」の組み合わせは、痛みを感じる為、スリッパ履きのホテルでは、避けた方が良いと考えます。
<勘所> カーペットとフローリング、カーペットとビニルタイルの床見切り材に、「SUS見切り」を使用する場合、スリッパ履きのホテル・旅館ではないか、確認が必要。
以上、また投稿します。
KC