地上設置の「ケーブルラック」で気を付けたいこと

屋外で舗装されていない「土」の上にケーブルラックを設置する際、気を付けなければいけないことがあります。どういった点に気を付けるべきか、事例を基に、以下で紹介していきます。

◆目次

  • 気づき
  • 良い事例1(砂利敷)
  • 良い事例2(ラックカバー設置)
  • まとめ

◆気づき

下記の写真は、物流施設の外構部分で、利用者があまり立ち入らない場所に設置されているケーブルラックです。開発工事で、法面を成形し、その地盤面にケーブルラックを設置している事例です。

下記の写真は、上の写真のUP画像です。雨が上から地面に落ちて、跳ね返った泥水が、ケーブルに付着し、ケーブルが土で覆われてしまっているのが分かると思います。ケーブルは電気が流れると「熱」を持つため、「放熱」が必要です。しかし、土が付着すると、正しく放熱が出来なくなる可能性があります。(補足ですが、国交省のケーブル許容電流の計算式に、「土が付着した場合」という低減係数は用意されていない為、土は付着することは、宜しくないかと思います。)

◆良い事例1

では、一般的にどうすればよいかですが、下記の写真のように、外構部の仕上げは、「砂利敷き」または「アスファルト舗装」とすることが良いと考えます。

◆良い事例2

土が付着するのを防ぐには、下記の写真のように、2段目も「ラックカバー」を設置する事が良いと思います。利用者が立ち入らない「屋上」にケーブルラックを設置する際は、2段目以降に「カバー」は設置しないかと思いますが、「利用者が容易に触れてしまう場合」や、「汚れの付着が懸念される場合」はカバーを設置することをお勧めします。建築工事に頼らず、設備工事だけで対応するのであれば、「ラックカバー」は、設計時にスペックインしておくのが良いと思います。

◆まとめ

今回は、少しマニアックですが、屋外ケーブルラックを設置する際に、気を付けたいことについてまとめました。勘所は以下の通りです。

<勘所>
・外構の仕上げは、「砂利敷」または「アスファルト舗装」になっているか確認
・「利用者が容易に触れてしまう場合」や、「汚れの付着が懸念される場合」はカバーを設置

以上です。また投稿します。

KC

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です