制気口は、換気の為の給排気用、または天井隠ぺい型の空調機の為の、給気または還気用に設置します。天井には余計なものを設置しない方が、カッコいいに決まってます。しかし、必要な設備を、いかに上手に隠すかの事例について、紹介します。
◆目次
- 気づき
- 良い事例1
- 良い事例2
- まとめ
◆気づき
下記の写真は、ホテルの廊下の写真です。とても綺麗な廊下で、グレアレスのダウンライトを使用し、照明の存在感も、良い感じに消えています。しかし、制気口が目立っています。目立ってしまう1番の要因は、制気口の隙間が黒いためです。フェイスは白色で、天井デザインに配慮されていますが、黒く見えてしまっています。なお、隙間は機能上(空気を給排気するため)、必要です。
◆良い事例1
下記の写真は、壁際に制気口が配置されている写真です。制気口の隙間は、どうしても黒く見えてしまいます。なので、いっそのこと天井を、黒色の塗装または、黒色のクロスで仕上げ、そのラインに制気口を並べると、制気口が目に入らなくなります。もちろん、制気口のその先の、チャンバーボックス内側も、黒く塗る必要はあります。
近くで見ると、下記の写真のように、制気口の存在はわかりますが、ここまでしっかり見る方は、あまりいないと思います。笑
◆良い事例2
下記の写真は、壁面に吹き出し口を設けているパターンです。天井の高さが高いと、空調しないといけない空間が増える為、吹き出し口を居住域近くまで下げて、壁から吹き出している事例です。黒色の枠を選定しているのは、正解だと思います。なぜなら、吹き出し口の隙間は黒く見えてしまうため、黒で統一するのがセオリーだと思います。
◆まとめ
制気口の上手な隠し方の事例を紹介しました。制気口が目立ってしまう1番の要因は、制気口の隙間が黒い為、白い天井に設置する場合は、どうしても気になります。割り切ることも良いと思いますが、デザインで隠す方法を考る必要があると思います。方法は、下記2つ。
<勘所> ・天井に黒いラインを作り、黒いライン上に制気口を設置する。 ・白い天井や壁には設置せず、制気口を黒色で塗装する。
以上、また投稿します。
KC