折り上げ天井部に「制気口」を設置するのは避ける

少しでも広い空間を演出しようと、また、デザインに変化を与えようと、折り上げ天井を採用することが多いと思います。そして折り上げ天井の立ち上がり部には、空調用の制気口(吹き出し口または、吸い込み口)を設けたくなるのですが、避けた方が良いと考えます。以下、理由と共に、紹介します。

◆目次

  • 気づき
  • 良い事例
  • まとめ

◆気づき

下記の写真は、ホテルの客室内の写真です。折り上げ天井を設け、その立ち上がり部には、間接照明でおしゃれに演出しているのですが、立ち上がり部に設けられた制気口も一緒に照らされています。間接照明は、「綺麗な壁」を照らすのに有効ですが、目立たせたくないものを敢えて目立たせる演出は、避けるべきかと思います。

◆良い事例

下記の写真は、立ち上がり部に設けたくなるのを我慢し、敢えて、天井面に制気口を設けた写真です。目立たせるものと目立たせないものを明確に分け、デザインされているのが、とても良いと思います。

◆まとめ

折り上げ天井の立ち上がり部は、間接照明で演出することが予想されます。ゆえに、以下の事を念頭に置く必要があると思います。

<勘所>
計画・設計段階から立ち上がり部に制気口を設けるデザインは避けることを考える

なお、制気口が、人間のアイレベルから見えないように断面図で検証していれば、全然問題ないと思います。

以上、また投稿します。

KC

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